スイス国際音楽アカデミー

室内楽の若手音楽家を無料で指導するために、スイスのモントswitzerland.jpgルーに近いブロネーという村で開かれる音楽学校。小澤征爾は、サイトウ・キネン・フェスティバル松本の一環として、奥志賀高原で「若い人のためのサイトウ・キネン室内楽勉強会」を開いているが、そこに参加したことのあるフランスのピアニスト、ブランシュ・ダルクール氏が、ぜひヨーロッパでも同じようなことをしてほしいと頼み、2005年に開校された。

第一回目の2005年は、ジュネーブ近郊で1月にオーディション、2月に最終選考を行って、5組の弦楽四重奏者を選び、6月末から7月初旬にかけて開校記念の公演を行った。世界各国から若い人が参加しているが、第2回目の2006年は、17カ国から選ばれた24名の若手演奏家が集まった。日本からも、2名参加。そして、病気療養で2005年暮れから休養していた小澤征爾は、この学校で6月30日に指揮をし、約半年ぶりに音楽活動を再開した。

指導者は、小澤征爾をはじめ、元ジュリアード弦楽四重奏団の第一バイオリン奏者、ロバート・マン、今井信子、原田禎夫といった奥志賀高原での勉強会で教えているメンバーが多い。2006年は、生誕250周年を迎えたモーツァルトの「ディベルティメント」、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」を小澤の指揮で演奏した。

この時期、近くのモントルーではジャズフェスティバルが行われており、またモンブランやシャモニーなどといった山々もそばにあって登山する観光客でにぎわっているが、この音楽学校は、まるで自然に囲まれた修道院といった雰囲気でとても静かな場所にある。

音楽に集中できる小規模な学校を作りたかったとインタビューで小澤は話している。また以前から彼は、お金持ちでないと音楽ができないなんていうのはおかしい、無料だったら若くても才能ある音楽家が集まると思うから、ただで教える学校を作りたい、と語っていたが、その夢が実現したのが、この音楽アカデミーだ。

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